BMSというStay home Entertainment
いや4ヶ月ぶりの記事です。
マイペースなんで書きたいときにしか書かないのと自分で作っておいてブログの表示がクッソ重くてあんまり開く気になれなくて()放置してました。
今更気づいたんですが設定で1記事ごとにビュー設定できるんですね。知らなかった(本当に今更)変更したら軽い軽い(馬鹿)
さて、前回の記事から自分もですが世界的に芳しくない状況に変わってしまって。
超特急の春夏ツアー・DINERも中止が決定しました( TДT)横浜2Day行く予定だったんですよ・・・。
そして今、「不要不急の外出の自粛」を求められている今、様々な業界が工夫して家で過ごす日々に満足を与えてくれる様に切磋琢磨されています。
一つ一つを紹介するのはさすがに無理なので、とりあえず推し達だけでも。
まずはB'z。30周年を超えたハイキャリアと圧倒的なパワーセールスを誇るロックバンドがYoutubeで今までリリースしたライブ全作品23作をフルサイズ公開というとんでもない大判振る舞いをやってくれました。
【NEWS】“B’z LIVE-GYM -At Your Home-” 歴代ライブ映像全23作品を、5月31日までの期間限定で、YouTubeにて一挙公開いたします!ぜひお楽しみください。https://t.co/exkyGrELDg pic.twitter.com/olVhfuJPlP
— B'z (@Bz_Official) 2020年4月13日
ぜぜぜ全作品!初期の頃のライブはもともとパッケージされてないのもありますが2/26に発売したばっかりの2019ツアー「
そして当時色々な意味で笑撃いや衝撃だった「FILM RISKY」まで!!これDVD化されてないのでこんな高画質で貴重なんですよね。まだ二人とも20代。今みると稲葉さんも可愛らしいですねw腰フリめっちゃ激しいけど←
もし、B'zのライブを今まで見たことが無い、という方がいらっしゃったらこの機会にぜひフルサイズでスタジアムロックの圧倒的エンターテイメントを味わってください。
どれから見ればいい?という方には、30周年のメモリアルツアー、「B’z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-」をオススメします!
特に中盤の「LOVE PHANTOM~HINOTORI~LOVE PHANTOM」と大ヒット曲と書き下ろし曲パートを組み合わせた壮大なロック組曲は必見です!!
B'zは5周年毎に「Pleasure」といういわゆるベストソングツアーを行っています。2018年の「HINOTORI」はデビュー30周年のメモリアル的なこともあり、今までのツアーの演出のリバイバルもあり往年のファンから新しい世代のファンまで盛り上がりました。ただしファンの体力もごっそりと奪われるハードな演出も
あと、実際自分も現場にいたんですが、福岡ドーム公演で、稲葉さんが体調の不調より声が出なくなるというハプニングがあり30分ほどライブが中断するということがありました。それについてはご自分で語られてる記事などがありますのでここでは割愛しますが以前煩った喉の不調とは直接関係は無く、その後ツアー終盤に向け元来突き詰めていた努力をさらに重ねツアーを無事成功に終了されたという記録が完全版に同梱のドキュメントで見ることが出来ます。
こちらは製品版でしか見ることが出来ないのでぜひ。
あの中断時の30分間、ドーム約3万人も人がいたのに誰も叫ばず沈黙になる瞬間はいまでも忘れられないなあ。そしてステージに彼らが戻ってきたときの嬉しさと感動も一生忘れられない。
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そして、もう一つ、超特急。
【Amazon.co.jp限定】Stand up [CD] (Amazon.co.jp限定特典 : A5サイズクリアファイル ~集合絵柄1種~ 付)
- アーティスト:超特急
- 発売日: 2020/06/10
- メディア: CD
彼らもYoutubeを始めFCサイトや公式LINE、Instagramなどで「#超特急とおうちで繋がろう」と称してメンバーからの写真などのコンテンツをほぼ毎日更新して自宅を過ごすファンを楽しませてくれています。
FCサイト「夢の青春8きっぷ(通称【夢8】)」では各メンバーの寝起きショットやモーニングルーティン紹介など涎が止まらない素晴らしいコンテンツで毎朝ドッキドキで心臓持ちません←
ハッキリ行って年会費以上のサービスで本当に感謝!感謝!夢8に感謝!です。
特に今はメンバーも自宅待機で集まって製作することが出来ない厳しい状況の中、少しでもファンに寄り添える様にインスタライブなどで交流を持ってくれていて、ファン思いの彼らに本当に頭が上がりません。もっとゆっくり休んでええんですよ・・・
先日の3号車・リョウガさんのインスタライブではピコ太郎でお馴染みの古坂大魔王さんとのコラボ配信の中で「PPAP-2020-」を踊ろう!とアイデアが持ち上がりました(発言はコメント参加してた5号車・ユーキさん)
ご存知の通り古坂さんは自ら作曲を手がけるトラックメイカーなので自作曲「PPAP」に合わせて超特急側が振り付けを考え・踊り・歌い、自宅から各々で撮影・編集・映像作成(?)して作品を作ろう!という企画。ぜひとも実現してほしいです。
話題になった星野源さんの「うちで踊ろう」も星野さんから提供されたある意味「素材」をつかってそれぞれのクリエイターが参加してまた別のエンタメを作るという新しい世界の広がりを感じさせる現象でしたね。(まあ色々炎上した事もあったけれど)
もちろん超特急の末っ子ボーカル・タカシくんもコラボ参加して素敵なコーラスを重ねていました!
星野さんのストーリーで紹介されたとき本当に嬉しそうで(泣)
ありがとうございますホントありがとうございます星野さん。
個人的に思ってるのですが、自宅から動けない今、アーティストの方々にはこうやって素材としてのコンテンツを提供していただいて、今まで関わりの無かった様々なクリエイティブな界隈に言い方悪いけど「遊んでもらう」っていうのはもっと広まってほしいなあと思います。
悪ノリやアングラな方向に行っちゃうとアレだけど、相乗効果で自分達の魅力を沢山の人の目に触れるきっかけになると思うんですよね。
ピンチをチャンスに変えてしまおう。
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この自宅でできるクリエイティブな流れ、何かに似てるなあとふと思い出したんですよ。
それがタイトルにもある「BMS(Be-Music Script)」。
まずBMSとはなんぞや?からたぶん始まると思いますが、簡単に言っちゃうと超有名な某DJゲーム「ビー〇マニア」のクローンゲーム「BM98」から始まった楽曲・映像・ゲーム譜面をひとまとめにした作品って言ったら良いのかな。
詳しくはBMS (音楽ゲーム) - Wikipediaを参照してみてください。
「BM98」はその名の通り、22年前の1998に公開されたアマチュアPC用ゲームです。
製作者は現在AI将棋で有名なやねうらお氏。ぶっちゃけ「ビート〇ニア」の練習用に作ったというパクリのようなグレーゾーンのアングラゲームです。
(一応、本家のシステムを見よう見まねで作ったクローンというグレーゾーンなのでゲーム自体は違法ではないんですよね。念のため書いときます。)
まあ言うても最初の頃は練習用として本家の曲コピーやJ-POP等のサンプリング曲などアングラゲームらしくJASRAC待った無しの無法地帯だったんですけどねHAHAHA。
でも、しばらくすると才能溢れる(当時)20代を中心としたクリエイターの楽曲がどんどん出てくるようになりました。
Cranky・Morigan・Nacky・dai・ARMY-TOM(敬称略)ほか多数の楽曲製作者や映像製作者等はその後ゲーム音楽やアニメ・アイドル界隈の製作陣などプロとして活躍されている方も多数います。
Flash黄金時代を知ってる世代ならよく見たであろうこの動画も、元はBMSの曲「Party 4 U / Cranky」でした。
(ご本人のアルバムリンク貼っておきます)
さて本題(ここまでが長い)。さっきのPPAPコラボで自宅で作曲、自宅で映像、自宅で編集って工程が20年以上前のインターネットでも行われてたこのBMS界隈とまったく一緒だなあと思いました。まあSOHOとか昔からあるからこの界隈だけってわけじゃないですけどね。
昨今EDMやIDMブームとともに広まったDTM(※)の普及に伴ってゲームユーザーだけじゃなくて音楽とシンクロする映像としてのムーブメントが来てもいいんじゃないかなと思うこの頃。
(※)DTM・・・デスクトップミュージック(和製英語: Desktop Music )の略語。簡単に言うとPCで楽曲を製作する事ですね。おうちレコーディング。
このBMS界隈は年に一回、世界規模で大きな大会があります。毎回イベント名は変わっていたりするのですがとりあえず「THE BMS OF FIGHTERS (略称BOF)」という名前が一般的かな?これはチーム戦で「楽曲・映像・ゲーム」の各パートをそれぞれ別の人が組んで一つの作品を作ってネット上で公開、そしてユーザーが自宅などで実際にプレイして感想や採点を行うというイベントです。
BOFXVI - NEO DYSTOPIA -
— BOFXVI実行委員会 (@bms_of_fighters) 2020年2月9日
2020 autumn #event_bof pic.twitter.com/jtGm6BBMLo
このイベントはもう10年以上行われていて、ランキング上位の楽曲は実際に「太鼓の達人」「maimai」「GROOVE COASTER」や「Cytus」などゲームセンター・スマホアプリの音楽ゲームでも多数採用されていてここからプロに上がっていくある種の登竜門的な大会の一面もあったりします。(それはそれで今まで色々問題あったりも)
私は娘が生まれてからは音楽ゲームに関しては一方的に見る専門になってしまったのですが、このBMS界隈の毎年出てくる新作だけは必ず見てます。
年々映像や楽曲のクオリティも上がっていて、若きクリエイターから生み出される作品の数々を10年も前から自宅で楽しんでたんですよね。
もちろん、実際にクリエイターがステージに上がって有名曲を流すクラブイベントも日本各地・韓国・台湾・中国・アメリカなどで色々開催されていました。
代表的なのは「CONNECT!!!」「TANO*C」「レイヴ大戦」「HARDCORE SYNERGY(シカゴ)」「Rayark Wonderland(台湾)」「XONiC THE LiVE(韓国)」とかありましたね。
私が大好きなこの曲と同じテイストで発表の時一番ブチ上がった楽曲です。 どれくらいブチ上がったかというとこのMVにPlay Backの音源載せた動画撮るくらい。(アップしないけど)
【BOFU2016】JUGGLE【BGA】
あとまたBMS曲ですがこちらも好きなので紹介。
[BOFU2016] Re/Im [FRENZ2016]
クラブでかけたい超特急 その2 - Masayo's Sketchbook
過去の記事で紹介したこの2曲もBMSから生まれた楽曲です。
ここで紹介する楽曲は私が好きで何回も見たり、聴いたりしているものの一部ですがこういう世界もあるんだなあと少しでも覗いていただければ幸いです。
※映像はBGAでなくMV表記にしています。こちらのほうが一般的にわかりやすいので。
まずは往年の大ベテランから(往年と言ったら怒られそう)
conflict / siromaru + cranky (MV:iimo)
BOF2011優勝曲。既出の「Party 4 U」のCrankyさんとsiromaruさんの合作曲にビームでお馴染みiimoさんの映像を組み合わせた作品です。
この楽曲はその後新作を出すありとあらゆる音楽ゲームに採用され、出てないのは本家くらいじゃないかなと思うくらいどこにでもあるコンビニ状態。たしか20種類以上はあったような・・・
「シュランツ」というキックが強めのビートとクラシカルなピアノが美しい楽曲です。
Altale / Sakuzyo (MV:アカツキ チョータ)
G2R2014 個人スコア部門優勝作品
ワルツぽい三拍子と削除さんお馴染みのメロディアスで壮大なストリングス。絵本を思わせるアカツキ氏の映像作品「ペスカドオル」を再編集して音楽に合わせた素晴らしい作品です。
正直、それまであまり物語性のあるBMSに出会えてなかったのもあり凄く衝撃だった記憶です。可愛らしいけど少し切なくなる物語をとても感情豊かに引き出している楽曲と映像のコラボレーションだと思います。
削除氏は確か超特急メンバーとほぼ同世代。この作品は20歳位のときに発表されたんですよね・・・
それどころか彼がこの界隈でメジャーになったのは現役高校生の頃。ひええ。
(これが17歳の時の楽曲。度肝抜かされました)
energy trixxx / KAH (MV:自動車 原付/illustration:手鞠 鈴)
G2R2018 CLIMAX 個人戦スコア部門14位
畳み掛けるハイテックとレイヴのビートにギチッとはまる映像がとてもカッコイイ。
女の子のイラストも静止画がパパッと効果的に切り替えててスピード感あります。
違ったら申し訳ないけど映像製作はフリーソフトでやってるとか言ってなかったかな?このクオリティまで出来るのは本当センスが必要だなあと思います。
One Way Street / siqlo(MV:Karekitsune)
BOFU2017個人戦スコア部門20位。
これ最初にYoutubeで見た時、ハイクオリティさに「これがBMS!?」と思いました。
ゲーム的な評価はどうだったのかはわかりませんが、音楽と映像の段違いの素晴らしさにただただ圧倒されました。
製作陣を見て納得。DJ・トラックメイカーとしても活躍されてるsiqloさんです。
映像は独特の世界観を持ってるkarekitsuneさん。
#私の作品もっと沢山の人に広がれ祭り
— karekitsune (@karekitsune) 2018年3月10日
色味が少ない映像が好きです。 pic.twitter.com/ySjIqYgmQo
ダブステップの心地よいビートと無機質ながら切なげな英語ボーカル、そして音ハメにマッチして幻想的な映像がとても素敵です。
この作品はこれもネット上の映像イベント「FRENZ(フレンズ)2017」にも出展されています。
FRENZ 2019 - Web上で話題の映像クリエイターによる、新作映像上映イベント『FRENZ 2019』
FRENZは主に個人や少人数で制作・活動する作家による、
Friends(仲間達)とFrenzy(熱狂)するための映像上映イベントです。全ての上映作品が新作でジャンルに規定はありません。
様々な映像を一堂に会して楽しむことを最大の目的としており、
「普段は意識して映像作品を見たことがない」
「ネット上の映像作品にはあまり詳しくない」
という方にも楽しんでいただけるよう目指しています。ボーカルやギターの音で熱狂する音楽ライブのように、
制作者も観覧者も一緒に映像に飲み込まれましょう。最高のFriendsと、最高のFrenzyに向かって!
以前の大会では寿司くん(こやまたくや氏:ヤバイTシャツ屋さん)も参加していました。寿司くん名義では岡崎体育氏のこのMVが超有名ですね。
BOFもFRENZもプロアマ垣根無く参加できるのがすごく良いと思います。
もちろん機材が良ければそれなりにクオリティ良いものは出来るけど、面白いか惹きつけられるかというのは個人の才能によるものだと思うんですよね。
Youtubeというプラットフォーム上で見るほうも手軽に楽しめるのも魅力です。
FRENZ出展作品といえば、個人的に好きなのがこのMV。
MAKE IT FUNKY NOW / DOT96(MV:misokabocha (tk) )
これBMS化されてないんですよね。残念。
映像を手がけたmisokabochaさん(tkさん)はBMSではSTAGERが有名です。
滑らかなモーショングラフィックがカッコイイリズムと合わさって気分がアガッてくる感じがゾクゾクして楽しいです。
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だらだらと自分の好きな楽曲を紹介していまいましたが、ほかにもまだまだ紹介しきれない素晴らしい作品が沢山あります。Youtubeで検索してぜひ見てみてください!
音楽ゲームをやってる方なら「あ!この曲聴いたことある」ってのもあるかな・・・?
Stay homeは続くけれど、Entertainmentはこれからも様々な形で楽しんでいきましょう。そして、またライブや他エンタメ等を皆で同じ場所で楽しめる日々が戻りますように、と願わずにはいられません。
ここまでお付き合い頂いて有難うございました。