Masayo's Sketchbook

イラスト保管庫にしようと思ったけどこっちは雑記置き場にします。 主に音楽の話だけど何でもありのごった煮状態。 【ご注意】イラストの転載については元リンクの記載お願いします。

超特急の沼に落ちる備忘録【初乗車まで】

いま8号車(超特急のファン)の間で初乗車の感想や沼に落ちたきっかけについてのブログが流行ってて、色んな人が色んなキッカケで沼に落ちてるなあと感心して読んでた。

結構ジャニーズ界隈を通ってる人多いなあとか、今まで二次元ばっかりだったのに三次元の推しは超特急が初めてです!とか多種多様な落ちっぷりが素晴らしい。

ところで自分の時はどうやったかいな。とツイログを掘りながら思い出し書きをしたためてみる事にした。

 

もういい年の自分はそれこそ20年以上前はTM NETWORKから小室哲哉氏にハマった影響で、そこからダンスコンピ界隈(※1)を聴き漁っては女性は500円ワンコインで入れるクラブ(※2)にほぼ毎日のように行って当時のクラブチャートを総ナメしてたり、今は亡きマリアクラブでIKE IKE(※3)を踊り狂っては爆音の中フロアの片隅で寝て出勤した後はゲーセンに行ってはDDRビートマニアはてまたアングラなBM98(※4)でダンス曲を遊び倒したりとわりと節操のない時代を過ごしていたけれど、出産を機にほぼその界隈どころか音楽シーンを追っかける事すら離れてしまっていたのだった。

 

※1 MAHARAJA NIGHTとかDANCE MANIAとかSEBとかあったね

※2 HAPPY COCKという天神のクラブ。まだ営業してたことにゲェ驚いた

※3 パラパラが流行ってた頃によく踊ったアホっぽい曲。めっちゃアガる

※4 ビートマニアの練習用パクリゲーから始まって今や20年以上続く音楽ゲーム。ここからDTMを始めて音楽の世界で活躍している人も多数いる。ボカロブームの一因にもなってるんじゃないかなと密かに思ってる

 

そして10年位経って、育児もある程度ひと段落した頃に、デビュー25周年を迎えたB'zを各メディアで見る機会があり、常に進化続けてなお貪欲に音楽に向き合う彼らに一気に転げ落ちて以来また音楽と向き合う日々を迎えることができた。

ちょうどその頃に旦那と娘はももクロにハマり、今までほとんど触れてなかったアイドル界隈の世界も見る事ができたけれど、ボーイズグループに関しては嵐とか一部のジャニーズをテレビで見かける位の触れ方しかしてなかったような記憶がある。

 

じゃあどうやって超特急を知ったのか?と言われれば、まだSpotifyApple musicも日本に無いときにひたすら聴いていた曲がひとつあった。それがこれ。


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たぶんYoutubeの何かの関連で出てきたのかな。ギラギラしたサムネにちょっと引かれて見たのがきっかけだったと思う。

 

もともとこういうガチャガチャしたサウンドは好きだったけど、グループ名すら覚えずひたすら曲だけAmazon musicで聴いてた。当時はまだAmazon musicのラインナップがクソオブクソで現在みたいなメジャーな楽曲はまだサブスク解禁していない中、超特急は全曲聴けていたと思う。

その後AWAに移ってもこの曲だけは聴いてたかな。超特急がももクロと同じ事務所という事も、EBiDANという団体の存在すらも知らない頃の話。

 

それから4年後、2018年が転機だった。

 

推しのB'zはデビュー30周年のアニバーサリーイヤーで、この年はエキシビジョンなど様々なイベントやライブツアーが開催された。


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このライブツアー「HINOTORI」は自分も沖縄と福岡で見ることができた。福岡(ヤフオク!ドーム)公演はB'zファンにとっては、とてつもない苦しさとそれを凌駕する感動が思い出させる特別な2日間だったと誰しも思うだろう。その話は後ほど。

 

超特急の話はどこ行ったんだと思う方もいるでしょうが本題はここから。

当時KPOPにハマった娘と年末にMAMA(K-POPの歌謡大賞みたいなもん)を見ていて、BTSSEVENTEEN、TWICEと共に超特急が出演していたのに非常に驚いた。

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「えっ?超特急ってMAMAで賞もらう程凄かったん?(失礼)全然チェックしとらんかったわい。ちょっとMV見よ」ってのが沼への第一歩だったと思う。

 

あと、前出のB'z30周年アニバーサリー企画のひとつにWOWOWでB'zの関連番組5ヶ月連続放送というのがあり、最終月にはこのHINOTORIファイナル公演の放送があったので当然のように加入して見るつもりでいた。

 

その放送は2018年12月

 

MAMAで関心を寄せた所にナイスタイミングでTLに現れたお知らせに目を引いた。

 

 

 

同じ料金だから生中継は仕事だから見れないけど録画しておこう。面白くなかったら途中で消せばいいし。当時はそんな程度の軽い気持ちだった。

 

ところが放送を見た翌日にはタカシの絵を描いていた。

そのWOWOW放送は消されることなく保存版としてDVDに落とした。

 

そこからのスピードは速かった気がする。

Youtubeにある超特急の動画を一気に見た。前からStar Gearだけは見てたはずなのに7人から(当時)6人にメンバーが減っている事にこの時気づいて何故なのかを調べた。そしてツインボーカル体制からやむを得ずタカシ一人で歌うことを選び、さらに走り続ける彼らのドラマを知った。

 

次にハマりかけで見たこのライブにとどめを刺された。


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ゴルエポの前にあった放送を録画してたか、年明けにあった放送かちょっと記憶が曖昧だけど、ボーカルが一人体制に変わってから初めてのツアーだ。

映像でも見るからにタカシはキャパシティが一杯な感じで当時の8号車はひとりで歌いきれるのかとたぶん思っただろう。でも彼は根性強く、倒れる事も喉を潰す事なく歌いきった。

 

このライブで「Feel the light」という楽曲があるのだが、闇の中から一筋のスポットライトが照らされ、悲愴にも葛藤にも見える表情で舞台の中央に歩いてくるタカシを取り囲む5人のメンバーが踊り出す。その演出はひとりになってしまったタカシを護る様に見え、ひとつの光を皆が同じ方向に目指し進んで行く決意を想像させて、今でも印象的に残っている。

 (MV無いので楽曲リンクだけ貼っておきます)


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きっと彼らも観客からは見えない所で凄まじい努力をしていたであろう。だけど弱音は一切見せない堂々としたその姿にHINOTORIの福岡公演での稲葉さんの言葉が重なって見えた。

 

「皆さんに頼るつもりはありません。えー、ひどい歌を聴かしちゃプロとして失格ですけど、今日の僕の姿、見てってください。」

 

30年を超えてなお、幾多のライブで常にハイクオリティで歌う為に自らストイックな生活を重ねていても、突然の体調の変化で思うままに声をだせなくなるアクシデントが起きた。その悲痛な声を聴いて中断した20分ほどの間、自分も含めファンはただ見守るしかできなくて、広いドームの中には3万人以上の人間がいるのにまるで誰もいないかのように沈黙に包まれたとても辛い空間だった。

 それでも稲葉さんはファンの心配を受け止め還って来た。そして完璧とは言えないまでも僅かの時間に声のコンディションをここまで回復させるのか、と驚くほどに歌い上げた。「ファンに甘える事はしない」という言葉の通りに冷静に対処してライブを務め上げるボーカリストの矜恃、そのカリスマのオーラが(当時)まだ22歳のタカシからも感じ取れた。

 

 3時間近くのライブをほぼ一人で歌い、それに応える様に全力で踊るメンバーの最高のパフォーマンスの映像を見た後、「あ、これはライブを生で見たい」という衝動が沸き上がった。

 これまたタイミングよくホールツアー「EUPHORIA ~Breakthrough, The Six Brave Stars​~」のオフィシャル先行の案内があったので、誰も誘わず速攻でチケットを申し込んだ。ホールだし当たらないよねという気持ちもあったけど、公演中に連れを意識せずじっくり一人で見たかったのも正直あったからだと思う。

 

そして運良く当選した。場所は地元の福岡サンパレス

席番を見ると3階席。まあ一般だしそんなもんかと高を括っていたのが間違っていたのは座席表を見た時。これは後述で。

 

とりあえずコールやペンラについてはももクロでの前知識はあったのである程度覚えて一人会場に行くと今まで見たこと無いほどの若い女子率の高さに眩暈を覚えた。そりゃそうだ。

事前に仲良くなったTwitterの8号車フォロワーも何人もいて心強かった。今思えばだいたい癖が強いキャラクターばっかり偏ってたような気がするが所詮同じ穴の狢。自分の癖が強いだけだったんじゃないかと自問自答している(嘘)

 

なんやかんやで入場して、初乗車で座ったのがこの席。

自分はネタバレOKな性格なのでライブのレポを見てて、今回のツアーでメンバーが客席を練り歩く場面があることを知っていた。なので席を知った時ブッ倒れるくらいの衝撃だった。

本当にここを通る……?それは実際席についても半信半疑だったがとうとう開演時間になった。

 

EUPHORIAツアーではソロやユニットでの出演、レーザー光線を操るダンスの演出など彼らのポテンシャルを生かし、会場の8号車を歓喜のテンションに上げてくれた。

それは小規模であるがドームクラスの演出にも劣らない素晴らしいパフォーマンスだった。タカシのボーカルもさらにレベルアップしていて(前出のゴルエポ辺りでボイストレーニングを本格的に始めたというのもあるかもしれない)20曲以上を一人で歌うのも不安が無い位安定していて、さらに歌に表情を豊かに付けられるほどの技量も持ち合わせる程になっていた。

 

そんな感動させられっぱなしの中、例の演出の曲になり写真の通路を目の前をメンバーが通った時心の中で叫んでいた。

「うわっ顔小さっっ」

「肌がピカピカだ」

「足が長い!細い!」

もうひたすら「顔が優勝…」としか呟いてなかった気がする。目の前にいても二次元じゃないかと思う位みんな全身整ってるんですよ本当に。

 

実際こんなに近くに来るんだって映像あるのでこれを見て欲しい。


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そしてビックリするのが真横や目の前を通っても8号車の誰一人とも彼らに触れようと手を伸ばしたり、通路側に駆けよったりしない。

彼らに触れるのは、先にメンバーから手を伸ばしてハイタッチする小さな子供くらい。

どんな若い子でも、派手な身なりの子でもペンライトを胸の前に掲げ目の前を通るメンバーを敬意の目で見つめるだけなのだ。

誰しも推しに触れたいと思う気持ちはあると思う。だけどそれすら出来ないくらいメンバーは神々しい位に眩しかった。

 

それに移動する彼らに触ったり、手を伸ばして引っ掛かり転倒でもしてしまったらこの公演だけでなくこれからの全てが台無しになる。自分たちの行動がライブの成功の一部に責任がある。そんな気持ちを8号車皆が持っていることもあると思う。

超特急はメンバーを1~7号車と呼び、ファンの事を「8号車」。スタッフを「9号車」としてスタッフの前に置いているのは、彼らの公演や作品の一部にファンがいる事が欠かせない存在だから、と以前何かで見たことがある。

それはアイドルだけでなくエンターテインメントに関わる人には当たり前の事であるが彼らは敢えてファンを自分たちと同じフィールドに置いている。

 

そんなグループ今まであっただろうか。

 

それは路上の数人の客のフリーライブから、キャリアを重ねアリーナクラスの会場に変わっても変わらない。

8号車に寄り添っていても媚は売らず、彼らの売りのパフォーマンスのスキルは年々凄みをましてライブの度に隠れた努力が垣間見えいつも圧倒される。このレベルのグループは同年代には殆どいないのでは?と思う位に達していると個人的に思う。

 

残念なことに彼らのパフォーマンスは地上波の音楽番組ではなかなか見る事が出来ない。でもYoutubeや音楽ストリーミングなどでそのパフォーマンスに気軽に触れる事はできるので、ちょっと興味ある人がいたら目に入る様にバンバン紹介するのが8号車ができる事なのかなと思ってる。

 

もっとアピールしなくていいの?色々宣伝しないと!って思う人もいるだろうけれど、自分は不要だと思ってる。

それは彼らのパフォーマンスがどんな説明よりもいちばん説得力ある沼への誘い水だと思うから。それを様々な人の目に触れさせることが一番大切だと思う。

 

世界のエンタメから見ればまだ彼らの存在は小さい方かもしれない。

だけど、輝き続ける彼らを8号車(ファン)だけの宝石箱にしまっておくのは勿体なさすぎる。

もっと沢山の人に知って欲しい。

色々な人に彼らのパフォーマンスを見て欲しい。

 


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煌めくばかりが過去じゃない

悲惨なばかりが未来じゃない

無いものばかりを求めていたって変わらない

ならば探しに行こう

 

8号車思いの彼らに応えるべく、これからも布教して行く信念でTwitterの世界の片隅で発狂し続ける日々を過ごして行こうと思う。

(終)

 

推しについての記事は↓に。

 

hammygroove.hatenablog.com