2019年の今聴くB'z の「MAGIC」(前編)
「兵、走る」大ヒット中です(一言で済ますな)
リリースはラグビー関係ない5/29でしたが、リポビタンDのタイアップ、ラグビーワールドカップの相乗効果で事あるごとにテレビ等で取り上げられあれよあれよと10月現在のiTunseランキング2位に上がって来たのは本当にすごい事だと思います。
いやほんと。キャリア32年目に突入中の彼らに追いつくのは生半可な体力気力じゃ振り落とされそうなパワーが今でもあります。
最近超特急超特急言ってるけどもちろん同時進行で推してます。
(なのに今回紹介するの旧作、NEW LOVEも近いうちに)
私、実はB'zもそんなに沼の歴は古くないんですよね(突然の新参宣言)
いや、もちろんデビュー当時から聴いていましたがファンとは呼べるほど深く無くて、友人の同伴で「Plesure'91」のライブに行ったりしてたけれど、私もCDほとんど持ってましたが当時はファンじゃなくても誰もがCD持ってた時代なので。
2000年~2010年あたりは育児中ってのもあってあんまりテレビとか音楽とか深く見てなくて。昔から好きなTMとかもほとんど追ってなくてネットとかでちょいちょいBMS関連とか見てたくらいに偏ってました。
んで、旦那と娘経由でももクロにはまり邦楽シーンをおさらいがてら見あさり始めたんですよね。その時にB'z25周年の黒白ベスト発売のニュースか何か見て「ああ、もうそんなになるんだなあ。まだ頑張ってるなあ(何様)」ってくらいのライトでした。
そしてその時にYoutubeで見たMVで沼に落ちました。
それがこれ。
B'z / GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-
「あれ?B'zってこんなにスタイリッシュやったっけ??(失礼)」
そこからニコニコにあった全曲紹介動画とか見あさりました。んでライブ行きたかったんですけどちょうどエンサマ終わったあたりで時すでに遅しで初参戦がソロライブになってしまったというイレギュラー。
ニコニコであるアルバムの試聴動画を見たんです。(当時特設サイトにあったらしいやつなんでここでは貼れないけど)
ハードロックではあるにしろ横ノリの良さ、グルーヴィーさがメチャクチャ強調されて一気に引き込まれた記憶あります。自分のB'z歴はこのアルバム試聴からと言ってもいいかな。リアルタイムじゃないけど。
「Brotherhood」~「ELEVEN」あたりのゴリゴリハードロックも嫌いじゃないけど、このハードかつポップなノリを出せるのはB'z以外には無いんじゃないかなあ。それこそ初期のディスコロックからの歴史が積み上げた特色というか、彼らの蓄えた経験が魅せるチカラというか。その歴史が無いと上辺だけ真似しても一緒にはならないんだろうなと思います。
私が試聴見まくってハマったアルバムが「MAGIC」
- アーティスト: B'z
- 出版社/メーカー: VERMILLION RECORDS
- 発売日: 2009/11/18
- メディア: CD
- 購入: 25人 クリック: 249回
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発売日見たらほぼ10年前。もうそんなになるんだなあ。
「兵、走る」で気になった人にもぜひ聴いてみたいアルバムなので10年目になりそうな今改めて書きたいなと思います。
※ストリーミングが無いのでiTunesのサンプルリンクになります。
今回は前編で1~6まで
1.Introduction
このイントロと次のDIVEの始まりまでがワンセット。哀愁あるギターのメロディーから次のDIVEへ続いていくのが緩急あって好きです。
2.DIVE
アルバムだとMVのイントロ部分(ランラララ~♪)が無くていきなり「ドゥーン!!!」って始まる勢いある曲です。だけどこのMVのコンセプトと曲とのマッチング具合は2019年になってもいまだに理解できてません。
サビの部分はCM(スズキ・スイフト)でもよく流れてたので聴いてる人も多いと思いますが横ノリで体が自然に動くビートが心地よいです。
そしてサビ終わりの歌詞の「そんなんじゃイヤだもん」とハードなサウンドで「だもん」ですよ。
「DA★MO★N」(しつこい)
この言葉の違和感にハマってしまった方は稲葉浩志ワールドの罠に落ちると思う。たぶん適当に言ってるけど。
3.Time Flies
このアルバムの中で1・2を争う個人的ベストです。私には。
ほんとメロディーラインが秀逸。理論はわからんけど。確か制作時期にマイケル・ジャクソンが亡くなったのもあって追悼の意を込めてギターリフとかに「Beat it」のオマージュが入っているんですよね。
Michael Jackson - Beat It (Official Video)
(こう言うのをパクリだなんだと言うのは個人的には野暮だと思ってます。それこそEDMの前時代ハウステクノはサンプリングして曲を組み立てるのが前提な時代もあったし。インスパイアからどう発展していくのが現代音楽のカルチャーの楽しさだと思う)
サビのメロディーの上がり方の気持ち良さはピカイチだと思います。
4.MY LONELY TOWN
ミドルテンポの中にヘヴィなギターリフとストリングスが絡みあって哀愁を帯びたサウンドにもなっています。そして歌詞。稲葉さんの歌詞の独特性というか凄さというか。
「明かりの下に集まったなら 笑い語り合う仲間
でもきっと 誰も互いのことを 分かり合うのは不可能」
仲間でさあ行こうぜ!ってならない。他人と100%意思疎通するなんて不可能。
こういうニヒルかつリアリストな部分を隠さず出す所がホント凄いなと思います。
逆に前向きばかりの言葉の方が本心見えずコワイというか。
この歌詞の考察については偉大なる稲オタのマッユの方が秀逸なのでそっち参考にして下さい(無断でブン投げる)
「人はバラバラな生き物 それを忘れちゃいけない」
分かり合えないからこそ分かり合おうとする気遣いとかがお互いに必要なんだと気づかせてくれます。
5.long time no see
2曲目の「Time Flies」との1・2を争うもう一曲がこれです。
本当に展開が好き。イントロのサーフロックとかグループサウンズっぽいノリも好きだし間奏の「THE TAK MATSUMOTO」って感じのギターソロもたまらん(説明になってない)松本さんのギターソロってただハードロックって感じじゃなくてオリエンタルな部分取り入れてるからすごく聴いてて気持ちいいんですよね。近年だとジャズやフュージョンも取り入れてるから更に深み増してる。
あとドラムのノリが軽めなのも良い。そこがノリの良さにつながってるというか。
歌詞については色々な意味に取れる()のでここでは説明できない←
6.イチブトゼンブ
このMVがモノマネされる衣装のモト。
ハイ、言わずとも知れたビッグヒット曲です。山下智久さん主演のドラマ「ブザービート」の主題歌でした。
8号車(超特急ファン)的には今年のEUPHORIAツアーの佐賀と熊本でタクちゃんが歌ったアレです。多分彼らの世代的にドンピシャだよね。
イントロのシンセから続くギターリフのカッコよさ。そして稲葉さんの歌に乗せる独特の世界観。全体的にまとまると一見(一聴?)爽やかなサウンドなんだけど一つ一つは濃いんですよね。ドロッとした…何やろな(推しの真似)、人間臭さを爽やかさのヴェールで覆ってる生々しさがあるんですよね。
そしてこの曲もマイロリと同様「他人とは絶対分かり合えない」ことを前提に分かり合えなくてもどこか良いところを見つけられたらそれで良い。全てを理解するのは到底不可能なんだから、と人の弱さを肯定してくれる支えになる曲だと思ってます。
とりあえず前編ここまで。
また近いうちに後編も…(気が遠くなる)